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「ダーク・フェアリー」 ★★★★★(5.0点/5.0点)

100分/アメリカ(2011)
公式サイト

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 ギレルモ・デル・トロ製作による渾身、極上のホラー。1973年のテレビ映画「地下室の魔物」のリメイクで、デル・トロ自身が当時恐怖し影響された作品で、リメイク企画を長年の間温めていた。
 念願の映画化とあって演出や構図、ストーリー等が非常に良く練られており、全体的な完成度が極めて高い。特に恐怖演出に関しては抜きん出ており、近年稀に見る怖さだと個人的には思っている。というのも、子供の頃のトラウマが蘇ってくるからだ。子供の頃、真っ暗な闇の中に言い知れない恐怖を覚えた人は少なくはないだろう。自分の周りに何があるかわからない感覚、もしかしたら得体の知れないものが潜んでいるかもしれない、そう思うととてもじゃないが居てもたってもいられないあの感じが本作からは伝わってくる。だから非常に怖いと感じたわけだ。本編中で主人公の女の子は夜の屋敷の深い暗闇の中何度もトゥースフェアリーに襲われるわけだが、観てるこっちも昔のトラウマのせいで気が気じゃない(笑)。しかしながら本作、怖いけど抜群に面白い!

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 本作は元々土地に住み着いていたトゥースフェアリーがどこともわからない地下深くから這い出て人に悪さをする。土着の魔物、地獄に続きそうな洞穴等から連想する人もいると思うが、本作にはラヴクラフト感が漂っており、それが全体的に禍々しさを増長していると言える。殊に本作のプロットに関してはラヴクラフトの著作、「壁の中の鼠」と共通する部分が非常に多い。ラヴクラフトが著作を執筆していた1900年代初頭は現代のように情報が氾濫しているわけではないため、ラヴクラフト本人も、それを読む読者もすべての元になるのは想像力ということになる。「壁の中の鼠」においても、壁の中を走り回る鼠のような何かは足音でしか表現されず、その正体は読む者の想像力に委ねられている。いわばそれがラヴクラフトの特徴でもあるが、何が言いたいかというとダークフェアリーにおいてもラヴクラフト的なプロットはもちろん、想像力を掻き立てられるような感覚も備わっているということだ。地下室のフェアリーが這い出てくるあの穴の底は一体どこにつながっているのだろうか・・・。

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 少々なめて劇場に行ったこともあってあまりの面白さと怖さに観終わった後に束の間放心状態に陥った訳ですが、とにかくすごかったですね(笑)。さすがデルトロだと思います。正直衝撃度合いは個人的にですが、「哀しき獣」の遥か上を行っていました。ということでたぶん本作が上半期ベスト1だと思います(笑)。あと、主人公サリー役のベイリー・マディソンちゃんはかなりの演技派でしたね。なんでもハリウッドの芦田愛菜と言われてるとかなんとか(笑)。芦田愛菜はあざとくて嫌いだけど、その異名はダテじゃない(笑)。

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テーマ : ホラー
ジャンル : 映画

2012-03-24 : 洋画・ホラー : コメント : 0 : トラックバック : 1
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「ドラゴンタトゥーの女」 ★★★☆(3.5点/5.0点)

158分/アメリカ=スウェーデン=イギリス=ドイツ(2011)
公式サイト

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 オリジナル版の映画「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」のハリウッドリメイク版の本作。オリジナル版になかった要素を補う形でアプローチし、昇華したという点はさすがフィンチャーといったところか。
 フィンチャー×サスペンスということでかなり期待値を高めていただけに、その意外なドラマにウェイトを置いた作風に肩透かしを食らったものの、キャラクターに深みが出ていた事は評価したい。具体的には、フィンチャー版では終盤の解釈を改め、リスベットの切ないラブストーリーとして着地している。それに伴いミカエルの家庭事情も見え隠れさせ、不倫描写等も取り入れられているので2人の本質があらわになった。また、事件解決後にミカエルとリスベット2人のカットが多いのも切なさをより増長させている。2人の演技も素晴らしかった。ダニエル・クレイグは全然ボンドじゃなかったし、ルーニー・マーラに至ってはとんでもない役作りで妙な魅力が溢れていた。

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 オリジナル版からそんなにドロドロした感じはなかったのにセブンゾディアック並のサスペンスを期待してしまった私がいけなかったのだが、フィンチャーにはそのくらいの演出にして欲しかったというのは事実(笑)。どうしても期待してしまう訳だが・・・。とはいえキレのある描写、演出で見せるサスペンスには参ったという感じ。
 本作には今回もトレント・レズナーによるスコアが起用されている。これが適材適所で使用され、構成が絶妙だった。個人的にはソーシャルネットワーク以上にマッチしていると思っている。オープニングにはLed Zeppelinの「The Immigrant Song」のカヴァー曲が使用されている。アレンジ、ボーカル共に凄まじいカッコ良さ、おまけにPV仕立ての映像も素晴らしく、文句なし。まぁ若干007のOPでもおかしくないとは感じてしまったが(笑)。エンディング曲にはトレントとその奥さんのマリクィーン・マンディグのバンド、How To Destroy Angelsの「Is Your Love Strong Enough ?」が使用されている。こちらもBryan Ferryという人の楽曲のカヴァーらしい。トレントのアレンジの巧さには脱帽だ。

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 総合的には満足できましたが、オリジナル版とさほど変化のない部分が多かったという点、露骨にソニー製品使ってドヤ顔のお偉いさんの顔が浮かぶようだった点、お笑いだろっていうモザイクとそれに伴うセックスシーンで大きくマイナスだったかなぁと。まぁフィンチャー映画は1度の観賞では良さがわからないものが多いのでソフト版で再度検証の必要ありですな。

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テーマ : サスペンス映画
ジャンル : 映画

2012-03-11 : 洋画・サスペンス : コメント : 0 : トラックバック : 1
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「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」 ★★☆(2.5点/5.0点)

129分/アメリカ(2011)
公式サイト

          
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 同名ベストセラー小説の映画化。9.11で父親を失った子供の成長の物語。尚原作は未読のため、違い等はわからない。

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 本作は厄災で親を亡くした“子供”が主人公で、感情移入もしやすいのかもしれないが、私は全くと言っていいほど出来なかった。父親を亡くしたショックから精神的に患ってしまっている情緒不安定な主人公の行動がどう見てもただの暴走、もっといえばワガママでしかなく、それに対してかわいそうだなどといった感情は芽生えずじまい。やはり劇中で主人公の病気についての情報がほとんどなかったというのが原因のような気がする。というか本作、省略する部分としない部分のバランスがおかしいと思う。そこは原作ありきということで割り切れないこともないが、個人的にはどうにも納得がいかなかった。主人公を中心とした複雑な人間関係も構築こそ見事ながら主人公のせいで完全に醒めてしまった。そしてこれは個人的に絶対許せなかったのが、劇中もしくはエンディングにU2の「Where The Streets Have No Name」を使用していなかった点。トレーラーで使用されていてイメージにもピッタリな希望あふれる曲なのになぜ?(笑)。ちょっとショックでした。

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 しかしながら、俳優の演技は非常によかった。主演のトーマス・ホーン君はキャラクターに感情移入できなかったとはいえあの情緒不安定な演技は見事としか言いようがないし、脇を固めるトム・ハンクス、サンドラ・ブロック、口のきけない老人役のマックス・フォン・シドーの表情のみの演技も素晴らしい。あとこれはかなり個人的によかったのだが、フロント役にジョン・グッドマンを起用していた点。なんともかゆい所に手が届くキャスティングだ。
 全体としてはイマイチでした。役者の演技とキャスティングに救われた気がしますね。でもトーマス・ホーン君は今後にも期待。

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なんだかとっても魅力的だったサンドラママ。

テーマ : ヒューマン・人間ドラマ
ジャンル : 映画

2012-03-10 : 洋画・ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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「哀しき獣」 ★★★★★(5.0点/5.0点)

140分/韓国(2010)
公式サイト

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 あの「チェイサー」の!なんとあの「チェイサー」の!!くどいようですが大事なことなので(笑)。2008年の韓国映画「チェイサー」で衝撃の長編デビューを果たしたナ・ホンジン監督の新作ということで期待値を上げまくっての鑑賞だったにも関わらず、その期待を上回る出来栄えに文字通り震えた。

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 とにかく凄いの一言に尽きる。私は本作は善し悪しでは語れないと思う。もはやその次元を遥か眼下に見下ろすが如く“凄い”のだ。では何がどう凄いのか、まずは作品からあふれるエネルギー。前作チェイサーで主人公ジュンホ(キム・ユンソク)が街を自分の足で疾走するシーンで私はずっと拳を握りしめていた。つまり力が入っていたわけだが、その感覚が本作でも襲ってくる。しかも前作よりコンスタントにその感覚に見舞われるため、観ているこっちはかなりのカロリーを消費するような気分にさえなってくる。いわばスクリーンから叩きつけられるエネルギーの洪水とでも言おうか。

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 静と動=食ったら走れ。本作の構成はこんな感じ(笑)。代理殺人を依頼された主人公グナムが想像し得なかった事態に巻き込まれ逃げるハメになってしまうのだが、食っては走って逃げの繰り返し。単純ながら非常に説得力ある作りだ。あれだけ必死に走るにはそれに見合うエネルギーの補充が必要ということをしっかりわきまえたリアリティには納得。主役は前作チェイサーでシリアルキラー役だったハ・ジョンウ、敵役には同じくチェイサーでは主役だったキム・ユンソク。なんと入れ替わってます(笑)。しかし二人とも全くキャラが違う役作りが出来ており、改めて俳優の可能性を感じさせてくれた。この二人はほんとに素晴らしい。特にハ・ジョンウは人間くさいいい塩梅のキャラクタに仕上がっていた。明らかに素人くさい手付きと計画で殺人計画を練る様子等なんとなく親近感が湧くというか、その変にいてもおかしくない気もする(笑)。「2時10分、3時10分・・・」

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 本作、前作に比べ格段にスケールアップしている。数アングルから撮り貯めた総カット数はなんと5000カット。その中から監督が厳選したカットを使用しているとのこと。中でも特筆すべきは終盤の怒涛の追走劇。なんと6つのパートに分かれており、次々に場所を変えながらグナムが走り抜く。追走激の終盤には大型トラックによるクラッシュシーンや乗用車でのカーチェイスシーンが組み込まれ、とんでもない量の車が破壊される。この数分間はとにかく圧巻。カメラアングルや構成力もさることながらよく実現できたなぁと。ナ・ホンジンとんでもねぇ!(笑)。
 冷静に観ると本作には当然粗も存在します(全体的にカメラワークが見づらいなど)が、そんなことほんのちょっとのことですね。本作にはそれを遥かに凌駕するエネルギーがありますし、最初に言いましたが本作は善し悪しじゃないので。それにしてもナ監督の次回作はどうなってしまうのか。とんでもない作品になるのは間違いないとは思いますが、逆にちょっと心配ですね(笑)。

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 もちろんパンフも入手。プロダクションノートの内容が中々興味深かったです。




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テーマ : 韓国映画
ジャンル : 映画

2012-03-03 : 韓国映画 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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お久しぶりでございます

大学4年の最後の制作展が無事終わり、ホッとしていたのも束の間、「ブログ更新してぇええええええ」となっていましたが、ようやく1月の末に観た作品について感想をうpしました。今後ともどうぞよろしく(笑)
2012-03-03 : 未分類 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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