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「ドラゴンタトゥーの女」 ★★★☆(3.5点/5.0点)

158分/アメリカ=スウェーデン=イギリス=ドイツ(2011)
公式サイト

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 オリジナル版の映画「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」のハリウッドリメイク版の本作。オリジナル版になかった要素を補う形でアプローチし、昇華したという点はさすがフィンチャーといったところか。
 フィンチャー×サスペンスということでかなり期待値を高めていただけに、その意外なドラマにウェイトを置いた作風に肩透かしを食らったものの、キャラクターに深みが出ていた事は評価したい。具体的には、フィンチャー版では終盤の解釈を改め、リスベットの切ないラブストーリーとして着地している。それに伴いミカエルの家庭事情も見え隠れさせ、不倫描写等も取り入れられているので2人の本質があらわになった。また、事件解決後にミカエルとリスベット2人のカットが多いのも切なさをより増長させている。2人の演技も素晴らしかった。ダニエル・クレイグは全然ボンドじゃなかったし、ルーニー・マーラに至ってはとんでもない役作りで妙な魅力が溢れていた。

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 オリジナル版からそんなにドロドロした感じはなかったのにセブンゾディアック並のサスペンスを期待してしまった私がいけなかったのだが、フィンチャーにはそのくらいの演出にして欲しかったというのは事実(笑)。どうしても期待してしまう訳だが・・・。とはいえキレのある描写、演出で見せるサスペンスには参ったという感じ。
 本作には今回もトレント・レズナーによるスコアが起用されている。これが適材適所で使用され、構成が絶妙だった。個人的にはソーシャルネットワーク以上にマッチしていると思っている。オープニングにはLed Zeppelinの「The Immigrant Song」のカヴァー曲が使用されている。アレンジ、ボーカル共に凄まじいカッコ良さ、おまけにPV仕立ての映像も素晴らしく、文句なし。まぁ若干007のOPでもおかしくないとは感じてしまったが(笑)。エンディング曲にはトレントとその奥さんのマリクィーン・マンディグのバンド、How To Destroy Angelsの「Is Your Love Strong Enough ?」が使用されている。こちらもBryan Ferryという人の楽曲のカヴァーらしい。トレントのアレンジの巧さには脱帽だ。

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 総合的には満足できましたが、オリジナル版とさほど変化のない部分が多かったという点、露骨にソニー製品使ってドヤ顔のお偉いさんの顔が浮かぶようだった点、お笑いだろっていうモザイクとそれに伴うセックスシーンで大きくマイナスだったかなぁと。まぁフィンチャー映画は1度の観賞では良さがわからないものが多いのでソフト版で再度検証の必要ありですな。

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テーマ : サスペンス映画
ジャンル : 映画

2012-03-11 : 洋画・サスペンス : コメント : 0 : トラックバック : 1
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「ゴーストライター」 ★★★★(4.0点/5.0点)

124分/英・仏・独(2010)

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 ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞他各国で様々な賞を受賞している本作。全編を通し予想外に起伏のない落ち着いたトーンに戸惑いを感じつつも、クライマックスの盛り上がりに絶賛される理由を垣間見た気がする。

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 元英国首相アダム・ラング(ピアース・ブロスナン)の新しいゴーストライターとして採用された主人公(ユアン・マクレガー)。締切の早さを除けばおいしい仕事だったが、前任のゴーストライターは謎の死を遂げていた。前任者の死に疑問を抱きながらもアダムの自伝を執筆していくが、事態は思わぬ方向へ。

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 最初にも書いた通り、ほぼ全編が同じトーン(色合いも全編にわたって暗い)で起伏が無い展開が続く。大体124分のうちの110分くらいはほぼ平坦。劇場で観賞中も尻が痛くなった。まぁ言いかえれば大して面白くないという事なのだが(笑)。が、しかし、クライマックスで前半から引っかかり続けていたある事実が明らかになるという場面で、それ自体は案外普通の事実なのにやたら心拍数が上がる。それは何故か。やはり終盤まで起伏なく展開している事が一番のポイントであろう。ポランスキーは活字の映像化にも関わらず、原作の小説の雰囲気を敢えてそのままに(未読なので推測ではあるが)、文学的に演出することでクライマックスを引き立たせることに成功していると思う。オープニングから終盤のある展開まで一切頭角を現さず、クライマックスでちょこっと頭一つ出っ張らせただけなのにあれだけの爆発力を生み、さも劇的な展開のように見せる。流石巨匠と言うべきだろうか。

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 本作は一度本編を観ただけでは真の面白さを見出すことのできない、いわゆるスルメ的作品である事は間違いない。とは言ったものの、他ならぬ私自身一回しか観ていないので説得力には欠ける(笑)。それは置いておいて、先ほど本作のポイントとして挙げた敢えて平坦にしたと思われる終盤までのストーリー展開、ここにこそ本作の真の面白さを見出すことができるのではないだろうか。どういう事かと言うと、クライマックスで明らかになる事実、少しネタバレすると、身近な人物がある事の仕掛け人だったというものだが、その人物は割と物語の始めから登場している。つまり、その人物の挙動や台詞一つ一つに注目して観ることで、仕掛け人を匂わすような部分があったのか確認していくのだ。そうすることで少しでもクライマックスに繋がる仕草等があったとしたら(もう一度言いますが、私は本作を一度しか観ていません)実に楽しいし、終盤までさほど疲れもせずに観賞できるはずである。観るというよりはやはり読み解くと言った方が本作の観方としては正しいだろう。

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 ソフト版は来年の2月2日に発売予定らしいですね。非常に楽しみです。

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テーマ : ミステリー・サスペンス
ジャンル : 映画

2011-12-13 : 洋画・サスペンス : コメント : 0 : トラックバック : 0
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「リミットレス」 ★★☆(2.5点/5.0点)

105分/アメリカ(2011)

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 アビー・コーニッシュがもっと見たかったよ・・・。

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 ニューヨークに住む作家エディ・モーラ(ブラッドリー・クーパー)は恋人のリンディ(アビー・コーニッシュ)に別れを告げられ、仕事でも失敗する。ある日彼は元恋人の弟ヴァーノンと街で偶然再会、製薬会社で働くという彼からNZT-48という新薬をもらう。普段は20%しか使われていない脳の能力を100%活用させるというその薬に疑問を抱きながらも飲むと、効き目は確かで、一晩で本を書き上げてしまうことができた。エディは、さらなるNZTを求め、ヴァーノンの元を訪れるが・・・。

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 プロットが良さげでかつサスペンスフルな展開を期待したが、実際はサスペンス色がかなり薄い。薬の効き目には時間制限があるという設定なのだからそこをもう少し活かしてタイムリミットサスペンス的な演出を盛り込んでスリリングな展開に持って行って欲しかった。また副作用もあるという設定にも関わらず結局最後まで伏線を回収しきれていないし、核であるはずのNZTが案外雑な扱いという時点で首を傾げざるを得ない。あと音楽がなんかソーシャル・ネットワークのパクリっぽいのでちょっと鼻についた(笑)。無駄な演出も多く、かつオチが悪い意味で驚かされるのでいまいち感が半端無いわけで、総評すると微妙。そして個人的に期待していたアビー・コーニッシュの出番が少ねぇのなんのって(笑)。ヒロインなんだからもっとさぁ。
 しかしながらドラッグを扱っているというだけあって、オープニングから随所に見られる独特のドラッギーな視覚効果は中々秀逸。合わせ鏡のように映像に奥行きが出て次々に場面が変わっていく演出など浮遊感も良く出ていると思う。役者陣も良かった。主要キャストの3人、ブラッドリー・クーパー、アビー・コーニッシュ、ロバート・デニーロは各々しっかりと演技が出来て、個人的にも好き。特にキャスティング的な面でブラッドリーはハングオーバー等若干おバカキャラのイメージもあるが、実際の学歴的にインテリなのでイケメンだけどインテリっぽく見える、当たりのキャスティングだと思う。

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 原作は未読なのでどんなトーンなのかは分かりませんが、作り手によってはもっとプロットや設定をしっかり活かした良作に昇華できると思います。何とも残念な作品です。

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テーマ : ミステリー・サスペンス
ジャンル : 映画

2011-12-10 : 洋画・サスペンス : コメント : 0 : トラックバック : 0
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「アリス・クリードの失踪」 ~ボンドガールの羞恥プレイ~

 「登場人物たった3人」「第二のダニー・ボイル」という煽り文句に釣られ観賞したが、思わぬ拾いものをした気分だ。

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 富豪の娘、アリス・クリード(ジェマ・アータートン)は二人の男に誘拐された。一人は頭のキレる中年のヴィック。もう一人は青年のダニー。彼らは刑務所内で知り合い、今回の計画を立てた。しかしその計画の裏にはとある陰謀が隠されていた。そして事態は二転三転していくことになる。

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 人物構成もシチュエーションも潔いくらいシンプル。それでいて退屈しないのは監督の手腕によるものだろう。登場人物が3人だけと聞いて、それで間が保てるのか非常に心配だったのだが、その心配はあっさり消えてしまった。脚本と演出が実に良く出来ており、絶妙なタイミングで話の展開が変わっていくため、オープニング(誘拐犯の2人が着々と誘拐のための道具や部屋の準備を進めていく映像がスタイリッシュに描かれているオープニングシークエンスは個人的に本作中で最も気に入ったシーン。ワクワク感が堪らなく良いし、何よりガッツリ引き込まれる。)から誘引されたまま全く飽きずにラストまで観賞できる。所々に粗はある(気になったのがダニーのバカさ加減)ものの、十分目をつむれるレベルではないだろうか。まぁ欲を言えばストーリーにもっと膨らみが欲しかったが・・・。キャストも地味ではあるが皆演技派で満足。特にヴィック役のエディ・マーサンの演技が巧い。

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 監督のJ.ブレイクソンはなんと本作で長編映画監督デビュー。他に目立った経歴と言えばディセント2の脚本くらいだが、そちらも共同脚本とはいえ、続編にしてはいい出来だった。器用な人物であることは疑いようがない。彼の今後には大いに期待している。

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          ↑本作、あられもないアータートンさんが見られます。

テーマ : サスペンス映画
ジャンル : 映画

2011-08-25 : 洋画・サスペンス : コメント : 0 : トラックバック : 0
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「トゥルー・グリット」 ~ネタバレ!犯人は蛇!~

 コーエン兄弟による初の西部劇。1969年の映画「勇気ある追跡」のリメイク版となる。第83回アカデミー賞では作品賞をはじめ、10部門にノミネートされた。

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 トム・チェイニー(ジョシュ・ブローリン)という男に父親を殺されたマティ・ロス(ヘイリー・スタインフェルド)は、父の仇討ちのため、街でトゥルー・グリット(本物の勇者)と呼ばれ有名な連邦保安官のコグバーン(ジェフ・ブリッジス)に犯人逮捕に協力してほしいと依頼する。コグバーンは依頼を却下するが、マティと同じくチェイニーを逮捕しようというレンジャーのラ・ボーフ(マット・デイモン)の登場でようやく重い腰を上げる。理由はどうあれチェイニーを追うことになった一行は先住民居留地へ。果たしてマティは無事復讐を遂げる事が出来るのだろうか。



※ネタバレあり。あと、はじめに断っておきますが、リメイク前は未見なので比較などはできません。

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 最初に感じたのはひたすらに地味な作品だったということ。ストーリーも起伏に激しいわけではなく展開も劇的というわけじゃない。別に派手な演出を期待したわけではなく、決して悪い意味ではない。盛り上がる展開があるが、いまいち乗り切れない。だが逆にそういった点ではコーエン兄弟らしいドライな作風を感じる事が出来た。特に中盤、夜の山小屋の襲撃シーンなどはノーカントリーにつながるものがあったと思う。また、本作はロードムービーであり、バディムービーであり、大人と子供の絆の物語でもあって複数の要素が凝縮されている。一見ごちゃまぜで散漫な印象ではあるが、作品の地味さもあって同じトーンが保たれている。これはコーエン兄弟の手腕の賜物だろう。

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 更に本作は役者陣の好演にも注目してもらいたい。ただしマット・デイモンは除く(笑)。ジェフ・ブリッジスは言わずもがな名演技だった。最初は嫌々ながらマティの依頼を引き受けていたものの、やがてマティとの間に奇妙な絆が芽生え、ラストは蛇に噛まれたマティのために彼女を抱えて荒野をひた走る。そんな複雑な心の動きを見事に演じていた。そしてマティ役のヘイリー・スタインフェルド。彼女はまだ若干14歳と超が付く若手だが、実に落ち着いた声で落ち着いた演技を披露していた。勝気で法廷の正義を大人に説くというむちゃくちゃで頑固な性格をしっかり表現していた。チェイニー役のジョシュ・ブローリンも出番は実質5分くらいしかないが印象深かった。
 問題はラ・ボーフ役のマット・デイモンである。はっきり言ってラ・ボーフの立ち位置が微妙だし、なんと言ってもマット・デイモンという役者に合う役ではないと思う。そもそも言ってしまうと彼も凄く地味な俳優で、個人的な見解だが、これまで観た彼の映画の中でハマり役と思える役どころが、ボーンシリーズのジェイソン・ボーンくらいしか思いつかない。ということで本作のラ・ボーフももれなくミスマッチだった。明言しておきますが、マット・デイモンが嫌いなわけじゃありません(笑)。

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 全体的に地味な作品でしたが、中々の良作だったと思います。まぁ後々まで印象に残っているかは定かではありませんが・・・。それにしても本作のヘイリーといい、キック・アスのクロエといい、凄い娘たちですな(笑)。

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          ↑ジョシュ「出番すくねぇよ・・・。」

テーマ : サスペンス映画
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2011-05-16 : 洋画・サスペンス : コメント : 0 : トラックバック : 0
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