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「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」 ★★☆(2.5点/5.0点)

129分/アメリカ(2011)
公式サイト

          
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 同名ベストセラー小説の映画化。9.11で父親を失った子供の成長の物語。尚原作は未読のため、違い等はわからない。

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 本作は厄災で親を亡くした“子供”が主人公で、感情移入もしやすいのかもしれないが、私は全くと言っていいほど出来なかった。父親を亡くしたショックから精神的に患ってしまっている情緒不安定な主人公の行動がどう見てもただの暴走、もっといえばワガママでしかなく、それに対してかわいそうだなどといった感情は芽生えずじまい。やはり劇中で主人公の病気についての情報がほとんどなかったというのが原因のような気がする。というか本作、省略する部分としない部分のバランスがおかしいと思う。そこは原作ありきということで割り切れないこともないが、個人的にはどうにも納得がいかなかった。主人公を中心とした複雑な人間関係も構築こそ見事ながら主人公のせいで完全に醒めてしまった。そしてこれは個人的に絶対許せなかったのが、劇中もしくはエンディングにU2の「Where The Streets Have No Name」を使用していなかった点。トレーラーで使用されていてイメージにもピッタリな希望あふれる曲なのになぜ?(笑)。ちょっとショックでした。

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 しかしながら、俳優の演技は非常によかった。主演のトーマス・ホーン君はキャラクターに感情移入できなかったとはいえあの情緒不安定な演技は見事としか言いようがないし、脇を固めるトム・ハンクス、サンドラ・ブロック、口のきけない老人役のマックス・フォン・シドーの表情のみの演技も素晴らしい。あとこれはかなり個人的によかったのだが、フロント役にジョン・グッドマンを起用していた点。なんともかゆい所に手が届くキャスティングだ。
 全体としてはイマイチでした。役者の演技とキャスティングに救われた気がしますね。でもトーマス・ホーン君は今後にも期待。

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なんだかとっても魅力的だったサンドラママ。
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テーマ : ヒューマン・人間ドラマ
ジャンル : 映画

2012-03-10 : 洋画・ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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「BIUTIFUL ビューティフル」 ★★★★(4.0点/5.0点)

皆さまお久しぶりです!これまで私の都合(大学の関連)で本ブログの更新が滞っておりましたが、ようやく一段落ついたのでまた随時更新をしていきたいと思います。またお付き合いください。それでは復帰後一本目の感想を。

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148分/メキシコ=スペイン(2010)

「21グラム」「バベル」のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督による社会派ドラマ。主演はノーカントリーでアカデミー賞助演男優賞を受賞したハビエル・バルデム。本作でも彼は素晴らしい演技を披露している。

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 バルセロナ、そこには失業者と移民で溢れる裏の社会が存在していた。主人公ウスバル(バルデム)も裏社会に身を投じ、非合法な商売で金を稼ぎ、大事な娘アナと息子のマテオを養いつつ日々をやっとのことで生きていた。ある日ウスバルは体に痛みを感じ医者に診てもらう。検査の結果末期のがんが見つかり、余命2ヶ月であると告げられる。子供たちを残して死ぬことはできない思いから必至でお金の工面と、かつて薬物依存で別離した妻との関係の修復に努めるのだった。

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 私はイニャリトゥ監督作品に関しては「アモーレス・ぺロス」以外観賞しているが、「21グラム」、「バベル」に引き続き本作も非常に生々しい描写に溢れていた。カメラも全編手持ちで撮影されておりドキュメンタリー調のリアルな映像を味わうことができる。また本作はイニャリトゥ作品としては珍しく、群像劇という形態を取っていない。バルセロナという一つの街、そしてウスバルという一人の男を取り巻く出来事を描いている。それゆえに生々しさがより引き立っているように感じた。
 観賞前に情報をほとんど調べなかったが、本作には意外な要素が盛り込まれていた。それは主人公に死んだ人間が見え、話す事が聞こえてくるという能力が備わっていることだ。本作は主人公が死を避けられないという宣告をされてしまうが、これから死を迎えようとしている人間に死者が見えたり話す言葉が聞こえてくるという、実に皮肉なことのように思える。このスーパーナチュラルな要素は本作の中ではかなり浮いてしまっているが、ラストに重要な役割を果たすため、憎めない要素ではある。

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 本作、簡単に分析するならば、余命2カ月を宣告された一人の男が死ぬまでにどんな事をしたか。という非常にシンプルなプロットになっている。それゆえに個々の描写の持つ力が増幅され、全体的にかなり深みのある作品になっている。加えて主演のバルデムの演技が凄まじいため、主人公の死に対して抗う複雑で微妙な心境が実にダイレクトに観客にフィードバックされる。主演が彼でなければ本作は成立していないと言っても過言ではない。医者に死を宣告され、子供たちに残すお金を整理して死について納得しているように見えながらも、特殊能力に関する師の前では泣きながら死にたくないと漏らす。しかし日を重ねるにつれて体の衰えが生々しく描かれる。非常に残酷だが、命の大切さや生きる意味を考えさせられる。また、そういう意味で本作の核となるカットが終盤に設けられている。それまでずっと病気を子供たちに打ち明けられなかった主人公が、娘のアナに病気の事を悟られていた事実が判明し、改めてすべてを打ち明け、抱き合うシーンがあるのだが、ここでは思わずもらい泣きをしてしまった。このカットはマイクのせいか演出なのかは定かではないが、主人公の心臓の鼓動の音が聞こえてくる。まだ主人公がしっかり生きているという事を強調した素晴らしいカットだ。更にこのカットでは親子が抱き合うと書いたが、その抱き方が実にタイト。こんなに強いハグを感じ取れる映画を今までに観た事がないかもしれない。ベタだがとにかくこのカットは必見。

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 ラストの解釈は人それぞれだとは思うが、私に関して言えば、あれは主人公ウスバルの亡き父との会話だと思う。主人公は最後に娘に自分の両親の事を話して聞かせながら死んでしまう。その死後の描写で主人公と謎の青年が降りしきる雪の中、フクロウの死体の前で会話をするというカットがある。雪の描写は本編内で主人公が行けなかった旅行先を表しており、更にこのフクロウの死体の話を息子のマテオがしていた(既にご覧になった方は覚えているだろうか)事から私はこの雪原及びフクロウが現世、そしてその後主人公は謎の青年と共に歩き去ってしまうが、その歩いて行く先が天国などの世界ではないかと想像する。つまり分かりやすく言うと三途の川を渡るという事だ。だとするならば謎の青年はやはり主人公の亡き父で合点がいくのではないだろうか。
 
 本作、かなり感想にまとめるのが難しい作風だったので、文章の構成が滅茶苦茶です(笑)。一応書きたい事は書きましたが・・・。

テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

2011-10-16 : 洋画・ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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「ツリー・オブ・ライフ」 ~宇宙誕生から紡がれる命の木の枝~

 映像の魔術師ことテレンス・マリック監督の最新作。異名通り、魅せる映像美という意味では文句なしに素晴らしいが、中途半端な気分で観に行くと困惑・爆睡必至。今年観た作品の中では断トツで、単純に意味のわからない映画だった。各所で言われているが、現代版2001年、宇宙の旅という異名は間違ってはいないだろう。ただし、本家よりも意味不明・・・。

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 成功した実業家ジャック(ショーン・ペン)は幼き日を回想する。そこには厳しい父親(ブラット・ピット)に支配された家庭が広がっていた。徹底的に子供たちに自分の価値観を強要し、同調させようとする父の行動に反抗心を燃やしていたあの頃、優しかった母との日々。そんな思い出が次々と蘇ってくる。

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 話の根本となるのは父と子の確執。厳格な父親のもとに生まれた3人の息子たちが、成長と共に父の敷いたレールの上を歩くのが嫌になり、反抗心を燃やしていく。大筋は非常に分かりやすいし、そのドラマ部分の描写も繊細で感情移入しやすい(聞くところによると、マリック自身の過去と照らし合わせた自伝的なものではないかとのこと)のだが、問題はあまりに肉付きが良いことだろう。マリック監督の作家性という贅肉が沢山付いてとんでもなくメタボになってしまっている・・・
          
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 彼の作家性から生み出された演出の数々は幼少期の思い出を描くドラマの合間に挿入される。そしてそこに秩序が感じられないため、初見だとまず間違いなく混乱を来すだろう。序盤、ドラマパートが途中で暗転したかと思うと急に超新星爆発による宇宙誕生から恐竜のいた時代、人間の誕生、幼少期に至るまでを延々と振り返る。親子の縁を宇宙誕生から紐解くという意味合いはツリー・オブ・ライフというタイトルからなんとなく理解できるが、恐竜まで出したり、散漫な印象が強く、結局何が言いたいのかよくわからない。他にも聖書の引用や、脈絡のない景色の挿入、俳優に無駄に接近したショットがあったりと、メタ的な意味があるにしても読み解くのは非常に難しい。しかしながら、これだけ文句を述べたにも関わらず、観賞後しばらくするとどういうわけか再見したくなってくる。そんな不思議な引力を持ち合わせていることも事実だ。何か言い知れぬ魅力がこの作品には間違いなく備わっている。私も劇場で再見までには至らないにしても、ソフト化されたら間違いなく観るだろう。

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 色々言ってますが、テレンス・マリック監督作品はこれが初めてだったので諸々目をつぶってください(笑)

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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

2011-09-12 : 洋画・ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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「ブルーバレンタイン」 ~いろんなところにグサリ!~

 普段はアクションとかホラーばかり観ている私が気まぐれで観に行った久しぶりのラブストーリーは何とも痛々しくて・・・

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 ディーン(ライアン・ゴズリング)とシンディ(ミシェル・ウィリアムズ)は夫婦。フランキーという幼い娘がいる。夫は毎日朝から酒を飲んで仕事に行き、妻は忙しく医療関係の仕事に従事している。そんな二人の間には日を追うごとに亀裂が。ある日、愛犬が死んでしまう。悲しみに暮れる二人だったが、娘には言いだせなかった。ディーンはフランキーを思い、シンディにある提案をする。それは夫婦二人、ラブホテルで一夜を過ごすことだった。嫌々ながらホテルに行く事にしたシンディ。二人はそれぞれまだ純粋だった頃の思い出を回想しつつ一緒の時を過ごしていく。

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※ネタバレ注意



 はじめに、ラブストーリーは全然見慣れていないので気の利いた意見を述べる事はできません。そしてあくまで男性目線ということでご了承頂きたいと思います。
 まず思ったのが、とにかく全体的に痛々しい展開だったということ。夫婦間に入ってしまった亀裂が徐々に広がって行き、最終的には取り返しのつかない事になってしまうという本来目に見えないはずの描写が鮮明に見えた気がする。つまり、それだけ人間の繊細な心の動きが上手く表現されているということである。監督はこれがデビュー作(長編デビューか監督デビューかは定かではありません)という事なので、今後の作品にも十分期待できると思う。また、映像手法が秀逸。オープニングシークエンス、エンディングシークエンスのスタイリッシュな映像も素晴らしいのだが、今回はそれ以上に感心した部分があったので、そちらに重点を置いて述べていく。あらすじにある通り、本作は夫婦がそれぞれ純粋で若かった日々を思い返しつつ進んでいくのだが、その回想シーンの一番最初の挿入があまりに不自然なのだ。どういう事かと言うと、なんの前触れもなく切り替わる。私はなんの前情報も無しに観たため、ディーンとシンディとは別な登場人物が登場したのかと思ってしまったほどだ。しかしそれは実際はディーンの回想で、若い時に引越しを手伝う業者として働いていた頃を思い返していたのだ。最初の挿入の仕組みが分かるとそれが実に効果的な演出だった事がわかる。その後も何度か回想が入るのだが、それらはどれも展開に馴染んでおり、かつ本編とは別な物語を紡いでいるため間を保つ効果もあり、まったく退屈しないのだ。
 話が進むと夫婦間の亀裂が大きくなっていくのだが、これだけは言っておきたい。ディーンは別に悪い夫じゃないと思う。そもそもフランキーはディーンの娘ではなく、シンディの元カレの子供なのだ。にもかかわらずそれを受け入れて結婚し、シンディをただ一途に愛し続けたディーンに対するシンディの態度は酷い。亀裂が入ってしまった今だってちょっと酒が好きなだけで、シンディとフランキーを愛しているし、浮気もしていない(本編中明らかにしていないが)。本編中ディーンにも言われているが、シンディは自分の都合ばかりでしまいには離婚・・・これじゃディーンがあまりにも浮かばれない・・・と言うのは男目線の意見なんですけど(笑)。本作、女性の目線だとどういう捉え方なのでしょうか。気になるところです。

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 何はともあれ、久しぶりのラブストーリーがこんな内容だったとは(笑)。しかし素晴らしい作品でした。詳しくは書いていないんですが、主演のライアンとミシェルの演技も非常に良かったです。
ラブストーリーも久々でしたが、隣に知らない女性が座った状態での映画も久々でした。まぁやはり女性向けなんでしょうね。ちなみに、客層は20代の女性が多いように思えましたが、本作は若い人よりもむしろ中年の夫婦に観ていただきたい一本ですね。結末はせつないですけど・・・

テーマ : その他
ジャンル : その他

2011-07-09 : 洋画・ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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「ブラック・スワン」 ~レスラーが陽でこっちが陰~

 第83回アカデミー賞で見事に主演のナタリー・ポートマンが主演女優賞を獲得した本作。それだけあってナタリーの迫真の演技には脱帽であった。興行的にも成功しているようだが、決して万人受けする作品ではない。やはりそこはアロノフスキー作品である。

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 ニューヨークの一流バレエ団の一員として日々練習を重ねるニナ(ナタリー・ポートマン)。バレエ団の次なる演目は「白鳥の湖」であったが、それまでのプリマを降板させ、新人のプリマを起用するという。ついにプリマになるチャンスを得たニナをはじめとする面々だったが、プリマになるには純真な白い白鳥(ホワイト・スワン)と、全く性格が逆で、男を誘惑する事に長けている黒い白鳥(ブラック・スワン)の両方を演じなくてはならない。しかしニナは生真面目で几帳面。中々自分の黒い部分を引き出して踊る事が出来ずにいた。そして次第にストレスやプレッシャーから精神が崩壊していく。やがて・・・。



※ネタバレあり

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 まずは手放しでナタリーの演技を褒め称えよう。本当に素晴らしい演技だった。几帳面で真面目なか弱いプリマ、どす黒く渦巻く感情をさらけ出すプリマを見事に演じ分けていた。特にブラック・スワンの鬼気迫る目つきには釘付けになってしまった。また、体重を9キロも落とし、ダンスシーンのほとんどを自分で踊っている(一部メディアの報道ではナタリーのダンスシーンは5%とされていたが、私はナタリーが踊っていると思っている)という気合の入った役作りも良かった。

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 本作の監督を務めるのはダーレン・アロノフスキー。前作のレスラーでは落ち目のレスラーの復活劇を劇的に描いており、同時に名優ミッキー・ロークを俳優としても大復活させた。Wikipediaによると、本作とレスラーはもともと一本の作品だったらしい。しかしながらプロレスとバレエという全く毛色の違うものを題材としていたため、2本に分けたという。だがアロノフスキーいわく「プロレスとバレエは一見全く違うもののように思えるが、私にとって驚くべきことは、これらの世界両方のパフォーマーがいかに似通っているかである。どちらでも、パフォーマー自身の身体を信じられないほど使って何かを表現している」とのこと。言われてみれば全くその通りではないだろうか。
 本作も前作同様手持ちカメラを多用したスタイリッシュでリアルな映像表現が前面に押し出されている。また、物語ではニナが精神分裂症のような症状に苦しめられ、幻覚を見るようになり倒錯、やがて感情の抑制が効かなくなり心が闇に囚われた時にブラック・スワンが目醒めるのだが、その様子はかつての同監督作品であるレクイエム・フォー・ドリームを想起させる。本当に恐ろしいのは人間の心の奥底に眠る闇の部分なのだ。幻覚のシーンはそれぞれが非常に生々しく、ホラー調の演出も相まって、狂気に満ちたと言うにふさわしかった。アロノフスキーはこのようなテーマを描くのが実に巧い。

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 ウルヴァリンX-MEN ZEROの続編の監督を降板したアロノフスキー監督の次回作はジョージ・クルーニー主演のSF映画とのこと。彼のキャリアの中では初となるSF映画作品だが、一体どんな作品になるのか。何にせよ楽しみですね。

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          ↑奥の人ウィノナ・ライダーだったんだよなぁ

テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

2011-05-15 : 洋画・ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 1
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