「ワイルド・スピード MEGA MAX」 ★★★☆(3.5点/5.0点)
130分/アメリカ(2011)
ワイルド・スピードシリーズの第5作目。時間軸的に本作は「ワイルド・スピードMAX」と「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」の間にあたる。
前作MAXのラストで、収監中のドミニク(ヴィン・ディーゼル)を救ったことから指名手配されてしまったブライアン(ポール・ウォーカー)、ミア(ジョーダナ・ブリュースター)はリオデジャネイロに逃亡。そこでかつての仲間ヴィンスと再会し、逃亡資金調達のため車を盗む仕事に協力することになる。そこにはドミニクも登場し、再会を喜ぶブライアンとミア。無事車の強奪にも成功し、ミアは盗んだ車で走り去るが、ブライアンとドミニクは仲間の裏切りにより襲撃にあう。なんとか切り抜けミアのいる隠れ家へ戻った2人、盗んだ車をチェックすると、ナビにレイエスというリオの裏社会を仕切る男の闇金の流れを記録したチップを発見する。そこでドミニクはそのレイエスの闇金を強奪するために、仲間を集めるのだった。
あらゆる面で前作を上回っている本作。特にアクションシーンの飛躍は著しく、前作ならば確実にCGで済まされたであろうカーアクションが迫力のある実写で表現されている。冒頭のバスの横転や列車強盗における列車車両の破壊、終盤の金庫を街中でけん引しながら走るカットなどは必見の出来。そういった意味では本作は劇場で鑑賞することをお勧めしておこう。また、本作のアクションシーンは車に限っているわけではない。本作には新キャラクターとして、WWEの現役選手で俳優としても有名なドウェイン・ジョンソンが扮する凄腕の捜査官ルーク・ホブスが登場し、ドミニク役のヴィンと壮絶な肉弾戦を繰り広げる場面がある。数週間をかけて構成されたという綿密なアクションシーンで、さすがに2人とも格闘技出身な俳優というだけあって迫力と重みがあり見ごたえ抜群。この他にもリオの住宅街で繰り広げられる生身での逃走劇、火薬を多用した銃撃戦も盛り込まれていたりと、この1本であらゆるアクション映画の要素を楽しむことができる。
しかしながら、アクションに気を取られすぎていることも事実だ。ストーリー展開は前作より雑になり、上映時間も前作を約20分も上回っているため、確実にテンポが悪くなった。そして前作にあった一貫した勢いも死んでしまっている。オープニングタイトルの見せ方からの引き込みに非常に期待できただけに何とも惜しい。
「ワイルド・スピードシリーズ」はなんと更なる続編の企画が進行している。MEGA MAX本編にもエンドクレジットの前に次回作の布石となるカットが挿入されているのだが、それによると主演はドウェイン・ジョンソンで、相方の捜査官として「ワイルド・スピードX2」以来となるエヴァ・メンデスの出演も濃厚だろう。そしてミシェル・ロドリゲスの再登板の可能性も示唆されていた。ドウェインの捜査官ぶりはかなり良かったし、何よりミシェル・ロドリゲスファンとしては再登板してくれることを願うばかりだ(笑)。大いに期待したい。
本作には色々とおざなりな部分があるのは事実ですが、エンターテイメント作品としては非常に高いレベルでまとまっていると思います。とにかく実写にこだわったアクションシーンを楽しむといった軽いノリで見るのがいいですね。
ワイルド・スピードシリーズの第5作目。時間軸的に本作は「ワイルド・スピードMAX」と「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」の間にあたる。
前作MAXのラストで、収監中のドミニク(ヴィン・ディーゼル)を救ったことから指名手配されてしまったブライアン(ポール・ウォーカー)、ミア(ジョーダナ・ブリュースター)はリオデジャネイロに逃亡。そこでかつての仲間ヴィンスと再会し、逃亡資金調達のため車を盗む仕事に協力することになる。そこにはドミニクも登場し、再会を喜ぶブライアンとミア。無事車の強奪にも成功し、ミアは盗んだ車で走り去るが、ブライアンとドミニクは仲間の裏切りにより襲撃にあう。なんとか切り抜けミアのいる隠れ家へ戻った2人、盗んだ車をチェックすると、ナビにレイエスというリオの裏社会を仕切る男の闇金の流れを記録したチップを発見する。そこでドミニクはそのレイエスの闇金を強奪するために、仲間を集めるのだった。
あらゆる面で前作を上回っている本作。特にアクションシーンの飛躍は著しく、前作ならば確実にCGで済まされたであろうカーアクションが迫力のある実写で表現されている。冒頭のバスの横転や列車強盗における列車車両の破壊、終盤の金庫を街中でけん引しながら走るカットなどは必見の出来。そういった意味では本作は劇場で鑑賞することをお勧めしておこう。また、本作のアクションシーンは車に限っているわけではない。本作には新キャラクターとして、WWEの現役選手で俳優としても有名なドウェイン・ジョンソンが扮する凄腕の捜査官ルーク・ホブスが登場し、ドミニク役のヴィンと壮絶な肉弾戦を繰り広げる場面がある。数週間をかけて構成されたという綿密なアクションシーンで、さすがに2人とも格闘技出身な俳優というだけあって迫力と重みがあり見ごたえ抜群。この他にもリオの住宅街で繰り広げられる生身での逃走劇、火薬を多用した銃撃戦も盛り込まれていたりと、この1本であらゆるアクション映画の要素を楽しむことができる。
しかしながら、アクションに気を取られすぎていることも事実だ。ストーリー展開は前作より雑になり、上映時間も前作を約20分も上回っているため、確実にテンポが悪くなった。そして前作にあった一貫した勢いも死んでしまっている。オープニングタイトルの見せ方からの引き込みに非常に期待できただけに何とも惜しい。
「ワイルド・スピードシリーズ」はなんと更なる続編の企画が進行している。MEGA MAX本編にもエンドクレジットの前に次回作の布石となるカットが挿入されているのだが、それによると主演はドウェイン・ジョンソンで、相方の捜査官として「ワイルド・スピードX2」以来となるエヴァ・メンデスの出演も濃厚だろう。そしてミシェル・ロドリゲスの再登板の可能性も示唆されていた。ドウェインの捜査官ぶりはかなり良かったし、何よりミシェル・ロドリゲスファンとしては再登板してくれることを願うばかりだ(笑)。大いに期待したい。
本作には色々とおざなりな部分があるのは事実ですが、エンターテイメント作品としては非常に高いレベルでまとまっていると思います。とにかく実写にこだわったアクションシーンを楽しむといった軽いノリで見るのがいいですね。
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