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「レスラー」 ~それでもやらなきゃいけない事がある~

かつては伝説的レスラーだったランディ。彼も20年経てばボロボロのがけっぷちレスラーで、スーパーのパートの仕事を掛け持ちしながらもリングに立ち、ギリギリの生活を強いられていた。そんな生活の折、鞭打ってきた体にピークが訪れ心臓発作で倒れてしまう。そして医者から告げられたのはあまりにも残酷な、レスラーには戻れないという言葉だった。しぶしぶ引退し、かつて距離を置いた娘と再会したり、行きつけのバーの女性との関係を深めたりしながらスーパーのパートで生活するもやはりリングへの情熱は捨てられない。そんなモヤモヤを抱えたまま日々を送っていたが、ふとしたきっかけで娘とその女性に愛想を尽かされてしまう。もう何も手元に無くなった彼が最後に行き着くのはやはりリングの上だった。突き動かされるままラムは死ぬかもしれないという体で再びリングに立つのだった。
          
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ほぼ全編手持ちカメラによるスタイリッシュな映像や極力音楽を控える演出により、ドキュメンタリー映画調に仕上がっている。また、その他の演出もリアルそのもの(主人公がステロイドなどの薬に依存する姿やリングでの格闘シーン)で、それによってプロレス界の舞台裏や主人公の境遇などがリアルに描き出され、観るものは自然と映画に引き込まれるだろう。しかし何と言ってもこの映画はミッキー・ローク無しには語れない。彼が主役だからというのももちろん理由の一つだが、この「レスラー」という映画そのものがミッキー・ロークの人生とも重なるからだ。彼の人生も浮き沈みの激しいもので、デビュー当時は売れっ子だったものの、やがて低迷期を迎える。本当に仕事がなかった時はスタローンに役をもらい救われたらしい。(ミッキーが役をもらった映画は「追撃者」。それがきっかけでエクスペンダブルズに出演するに至った。)そんな期間を経て晴れてこのレスラーで復活を遂げた。私は彼の事はあまり詳しくないし、むしろ低迷期の作品を観ていたが、本作のミッキー・ロークは兎に角圧巻の演技だった。おそらく彼もランディという役を演じる上で自分の人生と重なる部分を思いながら演じたに違いない。まさにミッキー・ロークという俳優のキャリアの全てが詰まった映画と言っても過言ではない。
また、上記以外で本作を語る上で重要な語り口となると思われるのが、物語のラスト。ラストは体の具合を顧みずファンの待つリングに上がるというもので、まるでかつてのアメリカ映画の風潮として名高いアメリカンニューシネマの香りが漂う演出である。ひとたびリングを降りれば捉え所のないつまらない日常とボロボロの肉体が待っているだけ、いわばランディにはリングの上こそが現実なのである。日常に救いを見いだせなくなったランディをリングに立たせることによってランディは救われ、また彼の人生も救われた。ミッキーの素晴らしい演技も相まって涙なしには観られない。ラストにこのような演出を持ってきた監督のセンスには脱帽である。
ミッキー・ロークはこの映画で復活を遂げて非常に良かったと思う。復活後もアイアンマン2での悪役、エクスペンダブルズではチームの刺青彫り士役を務め、どちらの作品でもいい味を出している。今後の彼の活躍にも期待したい。
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テーマ : ヒューマン・人間ドラマ
ジャンル : 映画

2011-04-24 : 洋画・ドラマ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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