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「わたしを離さないで」 ~生と死とは・・・~

長崎県出身のイギリス人作家、カズオ・イシグロ氏の同名小説を映画化した作品で、作者本人も製作総指揮として映画版に参加している。
          
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はじめに、私は原作を読んだことがないので比較等はできないことをご理解いただきたい。
クローンとして生を受けた子供を臓器提供のために施設で育てる。原作を知らずに観たため、非常に衝撃的な内容だった。施設にいる子供は生まれたときから運命が決まっており、臓器を提供してただ死を待つだけの存在。しかも皆そういった自分の運命を知った上で生活している。これほど救いがなく辛いと思った映画はここ最近で観た事がない。
しかし同時に実に良く出来た映画でもある。原作通りなのだとは思うが、臓器提供や死というものを直接的な表現を用いずに、「提供」や「終了」という言葉で言い換えている。これによって逆に残酷さがより強調されていた。また、臓器提供をするために人生をまっとうする、つまり死ぬために生きるという奇妙な逆説は面白いと思う。そして残酷な運命を強調するかのように、次第にトーンを落としていく自然風景など、演出の細かな気配りは秀逸。全体的にかなり完成度が高い。キャストも素晴らしく、若手実力派として名高い3人が揺れ動く複雑な人間関係を見事に演じていた。個人的には特にキーラ・ナイトレイが良かった。
 前述した通り完成度が高く俳優陣も素晴らしいが、私は一概にこの作品を肯定することはできない。やはり観ていて非常に辛かったというのもあるが、人とクローンについて倫理的に色々と考えてしまうというところが大きい。殺すためにクローンを作って育てる。やがて臓器提供で人の役には立つが、死ぬクローンには基本的に救いがない。私はこの物語の終焉に非常にモヤモヤしてしまった。
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テーマ : SF映画
ジャンル : 映画

2011-04-24 : 洋画・SF : コメント : 0 : トラックバック : 0
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